昨年行った日本縦断のダイジェストでも書こうかなと思っていたけど、なんとなく時が流れ細かいことを忘れていって書き記すこと自体が面倒になってしまった。
やっぱり何かをしたら早く書き残して置くことが大事だと思う(戒め)
さて、昨年2019年はとりあえずお試しで出走した高山600と日本縦断が自転車的に大きな出来事だった。今年はSR(シュペールランドヌール)を目標にして乗って行こうと思う。ブルベには主に200km,300km,400km,600kmの距離で別れていて1年でこれを全部完走すれば晴れてSR達成というわけだ。
SR達成の第一歩として出走したのが今回のいちご200。昨年の高山600と同じ主催団体のAJ静岡さんで開催のブルベだ。毎年行われている人気のブルベで登坂をやたらめったらさせてくる静岡にしては珍しく200kmで獲得は1200mほど。日本縦断で一日200kmを2週間半繰り返していたことを考えれば軽い気持ちにもなってくる。
毎回悩むことが浜松からスタート地点の大井川までどう行くか問題。昨年は600kmということもあって前泊(ネカフェ)を選んだが、今回は200kmということもあって自走を決意。片道50km、往復で100kmのエクストラである。
集合時間は6:30、トラブル発生のマージンも考えて3:30に出発。気温は6度と1月の夜中にしては暖かく走りやすい。なるべく脚を使わないようにのんびり漕いでいく
金谷峠を超えるとすぐなのだが、こっちは気温2度ほど。このレンジでの4度はとても大きい。ゆっくり漕いだけどノントラブルだったので5:30には着いてしまったのでそこら辺で丸まって待機。
6:00になると一個前の出発時間の人たちのブリーフィングが始まる。眺めてるとタンデムで参加する人が…遊園地のおもしろ自転車で見たやつをブルベ会場で見ることになるとは…しかも乗り手も凄い方でRAAM(アメリカ横断レース)に出場されているらしい。凄すぎてよく分からない…
その後も暫く丸まっていると6:30になりブリーフィングが始まった。コース変更とかはここで言い渡される。
ブリーフィングが終わると遂に出走。前照灯、ベル、尾灯、反射ベストといった基本的な装備をチェックしてからの出走。
最初に今日最大の上り区間。この登り坂に入る前に出てくる藁で作られたジャンボ干支が居座ってる。意外とでかかった。
適当に回して登ってPC1へ。知ってる道なので新鮮味はないけど走りやすくてここまでの道は結構好きだったりする。コンビニのレシートが通過証明になるので適当なものを買ってまたすぐ走る。ここからは袋井市街を走っていく。信号ストップが多いのは市街地ブルベの宿命だから「まぁそんなもん」くらいで走っていく。
200kmは1番手軽なカテゴリーということもありいろんな人が参加する。中には余り走り慣れていない方も。
抜かすならぶち抜いてくれればいいんだけど、余裕がないのか抜かした後にすぐスピードが落ちて蓋をされてしまう。
口は悪くなるけど、抜き切る脚力すらない貧脚は抜かさないで欲しい。
200kmだからこそこんなことも起こることなのかなって思った。
PC1からPC2,PC3にかけて静岡市方面に西進していく。基本は追い風になるはずなのだが今回はアシストが弱い。吉田町で信号の関係で追いついちゃった前の人に5kmほど引いて貰った。なんか申し訳ないので前に出て風除けをしてあげる。1人でずっと走り続けるのにもそろそろ飽きてきたこともあってその方と一緒に走ることにした。
大崩を一緒に登ったがその方はクライマー脚質なのか登りがめちゃんこ速い。置いてかれそうな気がしたから脚を使って踏んでいく。こんなに短かったっけ?ってくらい一瞬で登り終わった。その後のPC3の日本平もノリで登る。この方、TrekのEmondaに乗っていたのだが前の自転車は自分のA1-rの後継機、A2-rらしい。重くて乗り換えて快適ということで俺もEmonda欲しくなってくるじゃん。
日本平頂上にあるPC3に着くと全体の5番目だよってスタッフの方から告げられる。35人ほど抜かしたことになるがそんなに抜かした気がしないので焦る。また、そこには先に着いていたママチャリで参加の方が…いや、でもコンポは105…「うん、変態だ…」心の中でそう呟いた。
特に日本平でやることも無かったのですぐ降りてコンビニでご飯を食べる。例の方にご飯を奢って貰った。これは帰りも引いてあげなきゃなとなった。本当は久能山に初詣をしたかったけど帰りの時間と1人で帰ることを考えて見送ることに。またの機会で来るかな。
風予測通り、読み通り、帰りは向かい風が爆風。頑張って25km/hが限界。ただ残りは70kmなので「回してれば着く」くらいのメンタルで無心で走る。ここら辺のメンタルは日本縦断で相当鍛えられているから自信がある。
ママチャリの人にも追いつき、PC4直後の最後激坂に入る。斜度11%が1kmほど続く区間。登って振り返ると富士山と海が綺麗に見えていい景色。あとはほぼ下り、と聞いていたがその先10kmほどは軽ーい上り基調の道。ここまでの疲労で足がだる重い。どうにか踏ん張って、最後は金谷駅に着弾するかの如くの下り。R473 の金谷の景色はミニチュア感が際立っていてまた夜景を見に行きたいと思えるほどだった。
下りが終わればすぐにゴール。日が沈む前に帰って来れてホッとする。一緒にゴールした3人を一まとまりにして全体の2番目到着。タイムは9時間5分。寄り道はしなかったとはいえ満足のいく時間で帰ってこれた。
ゴール地点の横ではスタッフの片がお汁粉を振る舞ってくれた。なんやかんやで冷えていたのでとても身体に染みた
そして最後に3人セットで写真撮影。また他のブルベにも参加されるそうなのでまた会えればいいなぁ
と、ブルベはここで終わりなのだがここからまた50kmの距離を帰らなきゃならない。金谷峠を越えて。しかも向かい風。輪行しとけばよかった…と反芻させながらペダルを回す。どうにか浜松に着いて食べたラーメンは疲れすぎていて美味しいと思えなかった。ここだけがこの日の心残り…300km走ったあとだから当たり前といえば当たり前かもしれないが。
そしてこの日の自分の頭の片隅に常にチラついていたことがある。それが翌日に控えたシクロクロスの大会のことである。
次回「300km走ったあとにシクロクロスをする」
乞うご期待!