たくみのブログ

いろんなものの備忘録

1年ぶりのブルべ しまなみ600km

関西に引っ越してきてからはや半年。

そろそろ生活にも慣れてきたのと、今年はまだ一度もブルベ出走がないことにハッとしたので一番直近の(時期的にも距離的にも)ブルベを探したら姫路発のブルベを発見!

 

200kmのと600kmのが併催みたいな感じだったけど、苦労を知るためにも600kmを選択。これが10月上旬の出来事。

 

ここから当日まで出走できない理由を作るために雨乞いし続けていたけど、気持ちいいくらいの秋晴れ。ちなみに


出走時間は4:00or4:30で4:30を選択。寝坊したらDNSでもするかと思って3:00に目覚ましをかけて就寝したところ、運の悪いことに起きれてしまったので…

自宅から姫路のスタート地点に至るまでにも、すぐ横の駐車場は朝早すぎてやってなかったために急遽コインパーキングを探す旅が始まったり、そのコインパーキングからスタート地点に向かう途中に側溝に落ちたりと小インシデントがあったり…

 

側溝に落ちたけどなぜか自転車も体もピンピンしてたので、無事にスタート。朝飯を食べていなかったのでスタートしてすぐのコンビニに入る。これでほぼ最後尾からほかの参加者の背中を追っていく展開に。

 

スタートから15kmくらいのところにある最初の通過チェックポイント。ここらで4:30組のメイン集団に追いつく。今回のブルベは通過チェック・PCともにレシートではなく写真になっている。あまり写真撮らない勢からするとありがたい。

 

今回のブルベは、my new gear…であるサイコンのテストも兼ねていた。自分で設定しなければならないけど写真撮影チェックポイントに近づくとアラートを出してくれるようになったのはかなり嬉しい。前のはナビの縮尺変えるとフリーズして一生動かなかったのからすると技術の進歩を感じる。

 

ただし。POI(多分Point of Information)を自分で設定すると自動ルートナビのアラート通知がなくなるみたい。この仕様を知らなかったせいで、600kmの間ナビ画面を注視しないといけなくなった。おそらくだけど、POIのカテゴリを別のにすれば解決しそうなので、今度トレーニングコースでテストする予定。

 

しばらく走って兵庫-岡山の県境を通過。岡山は自転車では初上陸になる。あとは沖縄を残すのみ。レースとかでもない限りサイクリングしに沖縄行くことはなさそうな気がするが…

 

150kmのところにある笠岡カブトガニ博物館。よくわからんけど、ここら辺はカブトガニの養殖で有名らしい。「カブトガニの血は医療かなんかで有用だからめっちゃ高くてひたすら血を抜くんです!」みたいなニュースを見てなんか可哀そうになったの思い出した。

ここで、前輪の空気がかなり抜けていたので、空気を補充。シーラントが死んでいるのか、ホイールの歪みからか空気の保持性があんまり良くないので、150km~200km間隔で空気を補充することに。これが精神衛生上あまり良くなかった。

 

 

このあと大都会岡山市倉敷市を通過して広島県へ。尾道尾道ラーメンを食べたけどうれしすぎて写真を撮り忘れる痛恨のミス。ラーメン屋だけど、ハロウィンということでお菓子をくれた。

 

姫路から200km。広島県尾道市からついに今回のメインテーマであるしまなみ海道がスタートする。まずは、本州から向島(むかいじま)まで渡舟で渡る。ブルベで合法的に自転車を漕がなくても進む区間。なにかの間違いでこのまま今治に行かないかなぁと思ってたら一瞬で向島に着いた。

 

向島から因島(いんのしま)へ。写真スポットである展望所からの眺めは綺麗な秋晴れと落ち着いた瀬戸内海を一望できて本当に良かった。雨乞いが無駄に終わって本当に良かったと思えた。


因島から生口島(いくちじま)へ。生口島といえば「サイクリストの聖地」の碑。4年前にツアーで訪れて以来なので懐かしさを感じた。後ろの橋は多々羅大橋(たたら)といって、橋脚が音叉のように反響するらしく、備付の拍子木を叩くといい感じになるよ。と一緒に漕いでくれた方が教えてくれた。

 

生口島を一周した後、大三島(おおみじま)へ。ここら辺で日の入りを迎える。大三島もほぼ一周して、塩で有名な伯方島、大島を抜けてついに四国へ。

 

スタートから320km,16時間かけて愛媛県今治市にやってきた。兵庫から岡山を越え、広島に入り、いくつもの島を渡り四国に上陸。この行程を自転車で1日でできることを考えるとチャリも捨てたもんじゃないなぁと思う。

ライトアップで綺麗な今治城を見て

名物の卵チャーシュー丼を食べて今治を堪能!

 

今治のネカフェ仮眠をとって残り280kmを頑張る予定…だった。明らかに「今治で仮眠取ってくださいね」と言わんばかりのコース設計だったし。…

だったんだけど、電子マネーに頼りすぎて現金の持ち合わせなくてネカフェに泊れませんでした…

ネカフェで現金のみなんてそんなんできひんやん普通…!言っといてや、できないんだったら…(WEBページ記載なし)

 

7割方自分が悪いミスに対してブチ切れながらも「まぁ四国だししゃーないか」というよくわからん言い訳で自分を納得させて急遽90km先の福山の快活まで、結局ブチ切れながら真夜中のしまなみを漕ぐことに。この写真を撮った以外の記憶がほとんどないけど今治尾道の75km区間を3時間ちょっとで走ってたくらい無意識に頑張ってたみたい。

 

そんなこんなで結局400km不眠で福山に到着。長すぎた前半戦を終え、4時間の仮眠。

後半戦は200km走るだけと思えば、起きてからの気持ちが大分楽だったので、案外この選択肢も悪くなかったのかもしれない。

 

福山から比較的すぐのところにある。鞆の浦(とものうら)。ここの常夜灯が写真チェックポイントだったのだが、日の出と相まってとても良い雰囲気を醸し出してた。街並みもレトロで、伊根の舟屋を思い出した。普通に旅行とかでまた来たい。

 

鞆の浦から福山に入り、そこからの道は行きと全く同じ道。とはいえ行きと状況が同じわけではなく、そこそこ疲労が溜まった状態なので最初の200kmの感覚とは別物だった。考えてみりゃ当たり前だけど、400km以上のライドなんて久しくしてなかったので新鮮みを感じた。あと、今回から赤クリートに変えて、クリートのポジションが悪かったからか、右足だけ異常に痛かった。

 

岡山を抜けて「兵庫県」の標示を見たとき、帰ってきた!って思って嬉しかった。この感覚がブルベだなって思って懐かしくなった。(県境からゴールまで50km弱あるが)

 

右足の激痛と格闘しながらもゴールの姫路まで到達。34:34のタイムでゴール。

去年まで出走していた静岡のブルベと違って獲得標高にやさしさを感じとれるコースではあったけど、一応目標としていた35時間切りはできたので良かったのではないかと思った。

 

4月から会社に餌付けされて体重が少し増えてチャリが遅くなって乗るのが億劫になりかけてたけど、ブルベの感覚を思い出して自転車楽しいなってなった有意義なライドだった。正直600kmはもうしばらく走りたくないが、200km300kmのブルベにふらっと出るのはありなのかもしれないなと思った。