春頃、動物でも飼って空き時間を埋めたいと思っていた。ウーパールーパーとか。なんかいたら癒しになるし。
だけどロクに生き物を飼ったこともないしズボラなので育てられるか自分に自信がない。
植物なら水やるだけだしズボラでもできるな?
どうせ育てるなら見た事ないやつでやってみたい思ってネットで探してて出会ったのが
ブートジョロキア
辛さを表す「スコヴィル値」という単位があってそれに基づくとブートジョロキアは100万ほど。
唐辛子の王様ポジションのハバネロは10万ほどなので10倍くらいの辛さ。
意外と安かったので即ポチ
10日くらいで苗が届いた。まだ辛さの片鱗も見せていない。かわいい。
(6/12)
ここから愛情を込めて毎日水をあげていく。
正直そこらへんに生えてそうな草との違いがよく分からない。
育て始めて1ヶ月、20cmくらいになって葉っぱが増えた。
本当は畑とかで育てるのがいいみたいだけどそんなものはないので、プランターに移し替えた。
そのままだと倒れそうだったから棒を挿しておいた。
(7/12)
季節は本格的な夏になっていく。
朝に水を1Lやり夕方にも1Lやっても土はカラカラ。
2週間にいっぺん肥料を撒いた。
ジョロキア心地いい気温になったのか成長期に入っていく。
プランターに移し替えてから1ヶ月。なんか蕾っぽいのが出てきた
(8/1)
開花した。エキゾチックな感じはするけど唐辛子になりそうな感じはしない花。
なんか自然に受粉しそうな感じがしなかったので綿棒でグリグリ
(8/11)
花が枯れて結実したっぽい。ここでようやく“言われれば唐辛子ってくらいの形になった。
(8/20)
2週間後くらいに実が大きくなって赤くなりはじめて…
(9/13)
その3日後には真っ赤になった!
(9/16)
ごくごく普通のアパートの庭のプランターに禍々しい色の実が出来た。
インド原産の植物が日本で無事育ったことにひとまず安心。
ただ、問題だったのが沢山花は咲いたのだが、この実以外は結実せず落花してしまうところ。綿棒で花をぐりぐりやっていたんだけどなぁ…
1つ目の実が赤くなって少ししてからアブラムシが大量につくようになった。
そのアブラムシを食べにアリも沢山来るようになった。
そのおかげなのか次第に結実する実が増えていき…
いっぱい実がなった!
(9/27)
だけど、ジョロキアの故郷の気温になりそうな季節はだんだんと終わり秋になっていく。
実がついたけどなかなか赤くならない…
どこかで読んだけど、15度を下回ると枯れるらしい。枯れるか熟すか…
そんなこんなで約2ヶ月後…
大量の赤い実ができた。枯れる前に間に合ったみたい。
(11/18)
家にやってきてから5ヶ月、ニョキニョキと1m近い高さまで育って実を残す植物の成長力すごい
結局25個くらい収穫できた。
で、問題なのがこれをどう使っていくか。
いろいろ考えたけど一味にするくらいのアイデア以外思い付かなかった。
まずは干さなきゃいけないが、そのまんま干しても乾燥しないので刻んで干すのだが…
どこかの国では催涙ガスの原料として用いられてるので目に入ると失明するレベル。
手に果汁がつくとなかなか辛み成分が取れず、うっかり目を擦って失明の恐れがある。
ってことでマスク、ゴム手袋、保護メガネの3点セットで作業を行なっていく。
1時間ほど慎重に作業をして出来上がったのがこれ。写真が辛そう。
ちなみに使ったまな板は別の料理で使うと自動的に辛い料理に変わってしまうのでここでお別れ
3日ほどベランダで天日干しにしたあと、すり鉢を使ってできたのがこれ。
量こそ少ないけど辛すぎる、というか痛い。
「ペロッ、これは…?」とかやったら別の意味で死ねる。
これを調味料とか言い出した人間はぶっ飛んでると思う。
でも庭のプランターからこんなヤバいものが作れるって事実がもう面白い。
でもほんと使いどころがない、使い切れる日は来るのだろうか…