特に目的がなく“ノリ”だけで小笠原に行った旅行記part1
2月上旬、本当は海外に旅行したかったのだが、某ウイルスのせいでダメに…
国内旅行しかできないなら、国内でもアクセスが難しい場所に行こう。
ということで、
東京から1000km、アクセス方法は船のみ、所要時間24時間、その船は1週間に一度。でも住所は東京都。そんな小笠原村父島へ
1.申し込み
なんといってもまずは行き帰りの船のチケットを用意しなければならない。高速バスの運賃のごとく、時期によって金額が変わるが大体片道20000円~。ただ、最安値は2等和室(広い部屋に雑魚寝)。旅行した2021年3月はコロナ禍の影響で船の乗客数が通常の半分以下に制限されていたので、スペースには大分ゆとりがある。オススメは2等寝台。2段ベット2対がパーテーションで区切られたグレードなのだが、コロナ禍の影響で1/2になっていて2人で行くなら1区画を占有できるので実質特2等寝台と変わらない。
次に用意しなければならないのが宿泊場所。ちなみに、島内での野営は自然保護の観点から条例で禁止されているので、事前に宿を取るのはマスト。1年を通じて小笠原旅行のスケジュールは下図のようになる。
ここから、3泊分の宿を取らなきゃならないことが分かる。ホテルや民宿は思ったより数があるが、港周辺の町と車で10分ほどのちょっと離れたところの集落に大体まとまっている。初めて行くなら港周辺の街(二見)を強くお勧めする。観光の拠点、スーパー、飲食店も大体ここに集まっているのが理由。ほとんどの宿泊場所が夕食の有無を選べると思うが、つけておいたほうが良い。島のお店は大体8時には全て閉まるので。
船と宿、それぞれ予約してもいいのだが、船の会社(小笠原海運)が販売している「おがまるパック」とかのほうがお得。クーポンとかついてるし。往復船代と宿3泊分(朝夕食付)で7万円くらいだった。そこに1万5千円分のクーポンがついてるので実質5万5千円。そう思えば結構リーズナブルな旅行になるのではないかと。
2.PCR検査
島の人も、旅行する人も一番懸念されていることが、「島内でのパンデミック発生」ではなかろうか。それを未然に防ぐために、乗客全員にPCR検査を行っていた。費用はフェリー会社とか東京都とかの負担。こちら側の負担はない。もし、向こうで感染が確認された場合は、海上自衛隊の救難艇US-2で内地に送り返されるらしい。(US-2に乗れるのもちょっとだけ羨ましい)
3.乗船
PCR検査を無事にパスすることで、父島行の船に乗ることができる。東京の竹芝桟橋からの出港となるが、最寄りは浜松町駅で徒歩10分くらいで着く。竹芝桟橋の目の前にファミマがあるが、ここより先は船の中も含めて「島価格」になるので、欲しいものがあれば買っておく最後のチャンス。Amazonの宅配Boxもあるので配送が間に合えばそこで受け取ることも可能。特に島は現金主義なので、お金をおろすならここで済ませておくべき。24時間かかるのでご飯の心配をするが、食堂とかカフェとかは船内にあるし、売店にお菓子とかパンとかカップ麺とか売ってるのでお金さえあれば特に困らない。
4.船
東京から小笠原までの1000km、時間にして24時間を共にする船「おがさわら丸」。往復することを考えると丸2日はこの空間で過ごすので、旅の思い出の中に占める船の割合もそれなりにある。この船は数十年に一回のペースで代替わりしていて、今の船は2016年にデビューした比較的新しい船。先代に比べて大きくなっていて快適性も上がり、所要時間も短くなっている。
外観はこんな感じ(父島・二見港にて)↓
船内も綺麗で雰囲気がいい感じになっている。2F~7Fの6フロアがあって上の階層ほどいい等級の部屋になっていく。
食堂や売店もあった。ただし価格は陸と比べると少しお高め。島塩ラーメン(写真)が名物らしい。